2014年10月25日土曜日

カフェも1年経ちました

 2014年も残り2ヶ月あまりになってしまった.いつものように,恐ろしいスピードで今年も終わりそうな勢い.
 カフェをお借りしている「リフォー夢工房」さんの新しい社屋が完成して,カフェも壁の色が変わりぐっとシックなブルーになる.これを機に懸案だった看板と窓のカッティングシートを発注しようと,先日グラフィックデザイナーさんと打ち合わせをおこなった.
 もともとはショールームだった場所をカフェに改築したために,入り口ドアの周辺は開閉のたびに寒風吹き込むのがこれからの季節の大きな悩み.かといって大掛かりな改修も難しい.いくつもの制約があるなかで,より温かみのある落ち着いた空間にしていけたらと思う.早いもので昨年10月にカフェがオープンしてから1年が経過しようとしている.メンバーたちは毎日懸命に働いているが,思うように売り上げが伸びないことも少なくない.今年の春からは「お弁当部門」が立ち上がり,トラヴァイユの通所者のために美味しいお弁当を提供しているが,収入の中核はランチと午後のコーヒータイムなので,周辺の方たちにカフェの存在をもっと知って利用してもら仕掛けが必要になる.
 10人〜20人規模の気のおけないパーティーなども請け負っている.御誕生会や親しい人との会食など,多様なニーズに応えているのでご相談ください.

2014年10月14日火曜日

長い長い一日

 今日は非常勤で出講している大学が,学際で休講だったので,いろいろな用事をこなして忙しい一日.
 いきなり私事で恐縮なのですが,同居している父親が病気で入院している.数年前骨折で入院して以来,いろいろな機能が急速に衰えて行く様を目の当たりにしている.今回の入院で,さらに介護度が上がって在宅で過ごすにはさらなるサービスへの移行が必要になった.外泊させてみて,夜間何度も起こされてその度に排泄の補助をおこなうことの大変さを実感した次第です.ご家族を介護されている方は,みなさんこんな苦労をしてるんだな〜と思う.高齢者だけでなく,障がいや病気のために誰かのケアを必要とする家族を抱えている人にはこれが日常なんだもの.
 上野千鶴子さんにいただいた名著「ケアの社会学」に書かれていることは,今や私の日常に起こっている.これで私は介護当事者の仲間入りをした訳だ.

 これから一週間かけて,つれと私は大急ぎで父の介護部屋を整え,荷物を捨てたり新しい家具をいれたり,小規模多機能事業所を4カ所見学して...とめまぐるしい.これだけ読むと大変!と思われるかもしれないけれど,「それいゆ」開設の最初の5年間なんて週に5回当直してた.しかも日勤で働きいったん家に戻って子ども達にご飯を作りそれからグループホームへ.それを思えばなんとかなると思ってしまう.
 この10数年で在宅介護を巡る状況は大きく変化した.父はこれまで全く介護保険と無縁の生活をしてきたが,最晩年となり初めてサービスユーザーになる訳だ.おまけに今のケアマネは私の講義を履修したという(「先生の授業とりました」と言われて大量の汗).本当に人の人生というのは,どこで何が起こりどういう巡り合わせが起こるのか分からない.
 今回の件で改めて学ばされるのは,家族は介護者とならない方がいいこともたくさんあるという現実.父の尊厳は守りつつ私も犠牲にならない形は,傍目にどう映ろうと最優先としなければと思う.長い間私にとって不在の人であった父.家族の歴史の最後にどのようなページが挿入されるのかを考えた,長い長い一日だった.

2014年10月12日日曜日

またまたお久しぶり

 どうもアプリケーションの問題なのか,アカウントの関係か投稿が出来ない状況が続いていました.そうこうするうちに10月に突入.
 札幌は朝晩すっかり冷え込む晩秋の様相に,ああもうすぐ冬だなーと,気持が
下がり気味です.メンバーもあちこち身体の不調や風邪をひくやらで,お休みがち.
そんな毎日ですが,私は9-10月とあちこち出かける用事が多く,相変わらずバタバタしています.11月にはこの春におこなった坂上監督の作品「トークバック」を再度上映.4日間の日程でエルプラザホールをはじめ3カ所で,様々なゲストを迎えておこないます.是非お越し下さいね.

2014年9月12日金曜日

元気です!

 またまたすっかりご無沙汰してしまいました.

ブログが止まってあっという間の3ヶ月.先日外勤した先で

仲良くしているPSWと立ち話.忙しさが半端ないのを

心配されたのでどうしたかと思ったら「ブログが止まっているから」

とのこと.読んでくれていることに驚くとともに,気遣いに心より

嬉しさと感謝がこみ上げる.

 サテライトのグループホームは無事に認可を受けて,2名の

入居者がそれぞれ新しい生活をスタートした.近いとは言うが

毎日の連絡や巡回などこまめにスタッフは動き回ることが

必要なので,一緒に生活していないために見えない部分を

カバーするコミュニケーションが必要となる.改めて生活を自分で

マネージメントすることには多くのスキル,そしてSOSを早めに

出す表現力が必要だなーと確認するが,入居している本人達には

まだまだピンと来ていない.その意味で共同生活型の

グループホームには面倒な人間関係や,メンバーから受ける様々な

刺激がある分,変化も成長も大きいと思う.人は変えられないから,

折り合う,受け容れる,聞き流す,慮るなど,人との関係に関して

多くの対応を知らず知らずに身につけていくことが出来るのだ.

 それにしても仕事を整理しないときりがない.

人に任せられるものを割り振っても新しいものがやってくる.

来週からは大学の講義も始まるし,To Do List の付箋が増える

ばかり.書類の山に大分前にいただいたお手紙を発見した.

こういうときだからこそ,明日からの出張中になんとかお返事を

書こうとキャリーのなかに入れる.再三友人から手中にある

もののいくつかを手放すよう言われている.選ぶのは本当に

難しい.Nちゃんが描いてくれた新しい絵をカフェに飾った.

 

 

 

2014年6月13日金曜日

建物と連携

 リカバリーハウスに,今年4月から設置が可能となる

サテライトを開設しようと準備中.

設置主体が大家さんのOKをもらえるアパート等の物件を

探してその居室をGHとして使う.ここまでは不動産の連携と

協力,大家さんへの説明と理解を得るという第一関門.

それをようやくクリアしたら今度は建物の用途と設備をめぐる

消防局との交渉.これが第二関門.

 でもこうした段取りにかんする札幌市の各部局同士の

共通理解は,法律解釈もそれぞれ根拠法の違いを理由に全く

ない.よって事業者がそれぞれに聞いて歩くという恐ろしい手間と

エネルギーが必要とされる.

 精神障がいがあるというだけで入居が難しいという現実があって,

地域社会で当たり前に暮らすことが出来ないこれまでの経緯がある.

また暮らしを取り戻すために,多くの援助を必要とする人がいる.

それは精神疾患そのものがもたらす課題というより,

その人が長い入院生活や依存的治療関係のなかで作ってきてしまった

ものが少なくない.

 サテライトはこうした現状をすこしは改善するかもしれない.

そう思って始めてみたら多くのハードルにぶつかる.大きな資本を

持たないNPOは建物と連携のなさを前に,本当にバカにされるなと

思う.スタッフが業務で追われながら書類を準備しては新しいハードル

が提示される.住居を必要とし援助を得ることで可能になる地域での

暮らしは,書類主義を前に行き止まりで立ち往生している.

 建物に多くのお金をつぎ込める資本のあるところでないと設置は

無理です.そう法律の条文に書いて欲しい.

 

2014年6月4日水曜日

あちー

 本日の札幌は32°まで気温が上昇.今年初めてトラヴァイユのすべての

部屋でクーラーが稼働した.途中でこまめに休憩をとり,ミネラルウォーター

を飲んでもらう.織りのメンバーたちは新しい糸が届いて,次のストールの

色合わせをあれこれ考えながら黙々と作業.ヨーヨーキルト組は紫の

グラデーションで新作に取りかかった.フェルト刺繍ワッペン組も順調に

新作を手がけて繊細な刺繍もますます磨きがかかってきた.可愛い布製

バック組も2作目が出来上がり直前で,3作目の仮縫いが始まる.

 水曜日は「創作」の一日.使い捨てで安価な製品が溢れる日常で,手作り感

とあたたかさ,デザイン性の高さと使い勝手の良さ,それらは果たして

共存可能なのかを模索.半年間,思い思いに試作品を作っては売りに出して

評価をいただき商売に出来るものを残して行く.

 働くとはただ自分の時間を切り売りするだけではないことを,

こうした作業のなかで確認するのでした.

 暖かくなってきたので今年も足ネイルの季節.今回はブルーでつくって

もらいました.AーNailさんとのおつきあいもかれこれ6年?長いねー.

 

2014年6月1日日曜日

今日から6月

 気がつくと周囲には緑があふれる季節になっている!

ライラックの花も見頃で,そろそろ「よさこい祭り」の練習は

最終段階に入った様子.というのも通勤で豊平川河川敷の道路を

走るのですが,帰宅時には多くの人たちがフォーメーションの

練習をしています.100人はいると思うから,河川敷は格好の

練習場ですもんね.いまや札幌の夏の風物詩.これが終ると

北海道神宮際で,学校の制服は夏服に変わります.でも明日は

30°超えだそうですよ.いよいよクーラー稼働かしら.

 「それいゆ」はGW後にそれぞれが順調に壁期に入りました.

大事な壁期ですので,立ち止まり,考え,あるいは作業をしたり

何かに取り組んだりして動いてみることで気づく,変えるところは

変え,そうでないところは自分の持ち味として受け容れて行く.

やってることは実にシンプル.でもあえてメンバーはめんどくさく

考え,絡まるように行動しますのでそれを解く作業につき合う

わけですね.

 動きとしては7/1よりリカバリーハウスに「サテライト」の

グループホーム2室をオープン!でも入居者はすでに決まっていますので

ごめんなさい.スタッフも増員予定ですが,面白い分力量が必要

なのでどうしようか考え中です.6月はまたまたあちこちに出張もあり

忙しくなりそうです.写真は入院中のNちゃんが,時間と格闘するのに

作りまくっているテッシュケース.彼女の色合わせやモチーフには

いつも感心させられます.困難な持ち味を神様から与えられたぶん,

神様は別の特別な才能も与えたのですね.「それいゆ」にはそうした

特別な才能をもつ人がずいぶん増えました.そのうち倶楽部をつくろう,

当事者研究しよう!と盛上がっています.

%2525E4%2525BD%25259C%2525E5%252593%252581-2014-05-31-23-52.png

2014年5月7日水曜日

今日はお花見

 といっても私はカフェでお留守番...ですけど.

GWのお休み明けに,「トラヴァイユ・それいゆ」ではみんなが

お花見に出かけました.お弁当部門では,本日特製花見弁当を作成.

おひとり300円が予算です(涙..やりくり大変です).イベント大好きな

人もいれば,レクはお休み(じゃないのにねー)と欠席ばかりの人まで,

まあいろいろです.

 でも,長~く見ていると人と一緒に楽しめるようになって卒業する人が多いかな.

 今日はようやく看板の架け替え工事も終了.新しいパンフも完成したので

これでいよいよ医療機関や関係機関にご挨拶に回れます.

%2525E3%252581%25258A%2525E8%25258A%2525B1%2525E8%2525A6%25258B%2525E5%2525BC%252581%2525E5%2525BD%2525932-2014-05-7-05-41.png%2525E7%25259C%25258B%2525E6%25259D%2525BF-2014-05-7-05-41.png

2014年5月2日金曜日

いよいよ明日からGW

 「トラヴァイユ・それいゆ」がスタートして1ヶ月が経った.

そろそろメンバー達にもいろいろな疲れが出始めている.気持では

淡々と自分の作業やプログラムをこなそうと思うけど,人の中に居る

緊張をはじめ,通勤の雑踏に慣れること,帰ってからの生活の細々と

した雑事をこなすことなどで結構ギリギリの状態になる人もいる.

そんなわけでGWの休みをきっかけに,みんなは気分転換や休養につとめて,

来週から新たにスタートしようとしている.

 スタッフも新しい体制の中で記録や作業の手配などに慣れるだけで

精一杯の一ヶ月だったように思う.なので,どうしてもメンバーひとり

ひとりに割く時間とエネルギーが不足しがちになる.そこで昨日は

臨時のスタッフ会議を招集した.そして今日は定例のスタッフ会議が

行われた.会議では情報を共有するだけでなく,メンバーそれぞれに

何が起こっているのかというスタッフの見立てを出し合いながら,

変えていく必要があることには,どのようにそれを本人に自覚して

もらい,かつ行動を変えていくのか具体的な手だてを考えていく.

肝心の本人は困っておらず,周囲が事態の収拾に窮することなど

日常茶飯事だ.なので,スタッフが全員でメンバー自身が苦労の主役と

なれる道を探すことになる.

 それでもスタッフ全員で話し合うことにより,自分では気づけなかった

変化を他のスタッフから知らされる.あるいは長い経過のなかで

起こっている回復を感じることが出来るといった収穫は大きいと感じる.

いよいよ明日からGWで,スタッフも巡回などありながらだが短いお休み

を楽しんでもらう.

 私はお弁当部門での畑作業と宿直勤務があるものの,久しぶりに

まとまった時間がとれそうなので,片付けしたり,原稿を書いたりしようと

思う.積んでおく状態になっている新刊はすでに10冊を超えている.

美味しい珈琲を入れて,桜を愛でながら晴耕雨読といきますか.

_MG_0711-2014-05-2-12-07.JPG

2014年4月27日日曜日

いろいろと蠢(うごめ)く春

 またまたあっという間に3週間が経過.「トラヴァイユ・それいゆ」の滑り出しは

何とか順調です.みんなが頑張って自分の仕事に向き合っているのが分かる.

お弁当の提供も始まり,調理員さんとメンバーの波長も大分合ってきた感じがする.

何よりみんなで同じものを食べ楽しさ,すぐに作り手に「美味しかった!」と

フィードバックが出来る嬉しさ...など安全な食べ物を届けたいという目的以上の

副産物が生まれている.

 委託作業も順調です.いただける仕事も増えてきて,スタッフはメンバーの

疲れ具合と作業の難易度の調整に忙しい.カフェ部門では,少しずつだけれど近隣の

お客様が増えているとのこと.いろいろと慣れないことも多いなかですが,何とか

やっています.まあ恋やらクスリの再使用,地元へのUターンなど,いろいろと

蠢く春でございます.写真はお弁当の記録スナップから.

%2525E3%252581%25258A%2525E5%2525BC%252581%2525E5%2525BD%2525934%25253A16-2014-04-27-11-27.jpg%2525E3%252581%25258A%2525E5%2525BC%252581%2525E5%2525BD%2525934%25253A22-2014-04-27-11-27.jpg

2014年4月3日木曜日

北ごちフェスタ

 さて,トラヴェイユ・それいゆの2日目は,作業時間が大幅に長くなったことも

あって,さすがにスタッフもメンバーも疲れた.お弁当部門が今期初めてのスタート

だが,慣れないなかで順調な滑り出し.何よりメンバーが喜んでくれることが

一番嬉しい.ところが,200円という価格にも関わらずお金がなくて頼めない人や

ファストフードを買ってきて食べる人もいる.食を見ていると本当にその人の

暮らしや考え方が見えてくるので興味深いし,暮らしかたを変えていくことの難しさを

感じた.

 

 ところでスタッフが丸井今井で開かれている「北ごちフェスタ」を探訪.

サロンド・ムヤさんの干菓子を発見した.順調な売れ行きのようだったと報告して

くれたので,私達としても安堵.これからまたいろいろなイベントで干菓子が

紹介されると嬉しいです.「北ごちフェスタ」は7日まで開催予定とか.お近くの方は

見に行ってくださいませ.

 詳細は https://www.marui-imai.jp/sapporo/s_a9_saiji/index.html/

 さあ,今日もお弁当部門のメンバーと打ち合わせやら,家族カウンセリング,

個人面接とスケジュールはびっちりだ.スタッフもお弁当を頼めるので,お昼が楽しみ.

今度は外部講師で来て下さる先生方や,昨日から私の友人がボランティアで「創作」を

手伝ってくれているので,そうした人にもたのしんでもらいたい.

 毎日作ってくれる調理員のKさん,メンバー2人と,そして配達(カフェから

トラヴァイユ)やお弁当箱の洗浄を担当するメンバー2人で回して行く.うまく軌道に

乗ればビル内の企業さんにも営業をおこなう予定です.という訳で,春は(春も?)

相変わらずに忙しい!

%2525E5%252586%252599%2525E7%25259C%25259F%2525EF%2525BC%252592.1-2014-04-2-21-45.png

2014年3月28日金曜日

委託作業

 トラヴァイユ・それいゆで新たに手がける委託作業に,干菓子の

箱詰めがある.円山にある「サロン・ド・ムヤ」さんから依頼を受けて

女性の職人さんがつくる繊細な干菓子を,箱詰めする作業だ.箱にラベル

を貼りクッション材を寸法に合わせてカット.同じ寸法の白い台紙のうえに

決められた数と配置で干菓子を並べ,透明フィルムのなかに静かに入れて

ずれないようにテープで留め、最後に別様の白い紙にてくるみ,

箱に収めるという一連の作業を,まずは50箱いただいた.

 台紙,クッション材,白い紙のカットには線をひけない.あらかじめ

カッター版にマジックで型を作り線を引いた状態でうえからそれを

なぞる.台紙に干菓子をセットするには,欠けないように,ずれがない

ように細心の注意が必要だ.また配置がすべて指定されているので間違いが

ないようにする.

 メンバーたちはあらかじめ面接で選ばれた人たち.決して全員が

器用な訳ではない.けれど仕事としてやるからには「出来ない」ではなく

「どうすれば出来るか」を考え,練習し,取り組むことが必要だ.

張りつめた緊張感のなかでスタッフとメンバーの4日間が終了した.

納品を終えて一息ついたスタッフから,安堵のメールが届く.これだけの

作業だが,工賃は10円単位となる.それが現実だ.

 こうした機会(チャンス)があることで,メンバーたちは漠然とした

「働くこと」を,我が身のこととして引き受ける.大事なのは出来るかどうか

ではない.やってみようとすること,投げ出さないこと,自分の力を見つめる

ことだ.今回もメンバー達の作業から,スタッフがたくさん気づかせてもらった.

これも委託作業の重要な点だろう.いよいよ4月からは本格的に始まる.

写真は2月のバレンタインデーに合わせて販売された干菓子.独特の形と色合い.

私は時々深夜の珈琲のお供に楽しんでいる.干菓子は4/2~丸井今井で販売の

予定.春を彩った素敵な干菓子を試してください.「それいゆ」のメンバーは

次の作品を箱詰め出来ることを,今から心待ちにしている.

%2525E5%2525B9%2525B2%2525E8%25258F%252593%2525E5%2525AD%252590%2525EF%2525BC%252591-2014-03-27-19-00.jpg

2014年3月24日月曜日

オーバーフロー

 おっといけない,またブログ更新出来ないままに時間が

過ぎて行く.

 坂上さんの映画「Talk Back」の試写会が終わり,今は

渋谷のイメージフォーラムにて上映中.先日の毎日新聞でも

紹介されていた.今年の秋には札幌にて(今度は大きな場所で)

再び上映会が出来たらと考えています.もしこの間来れなかった

方は,次回にはぜひお越しくださいね,お待ちしています.

私は映画についてまだ十分に咀嚼出来ていないところがある.

パフォーマンスという表現に結実しない弱い発信に,私自身が

より関心を持っていることと関係している.これについては

まだ言葉にする時間が必要.

 ところで地域活動支援センターは4月より就労継続支援B型

「トラヴァイユ・それいゆ」へと移行します.目下のところ,

メンバー全員のサービス受給者証申請を終えて,作業の打ち合わせや

衣替え準備,新しいパンフレット作成など作業に追われています.

トラヴァイユはフランス語で「働く」とか「しごと」という意味.

「働くことを考え行動する!!」そんな場として新しいスタートを

切ります.詳細はまたHPでご覧下さい.

 打ち合わせが連日続きスタッフもたいへん.メンバーも変化に

弱いので不安な面持ちだけど,それでも変化を楽しもう.

怖がらないで,やってみよう.こんなときは,考えるのではなく

体を動かさないとね.写真はカフェで活けたコデマリの可憐な

花たち.

 

 %2525E3%252582%2525AB%2525E3%252583%252595%2525E3%252582%2525A7%2525E3%252581%2525AE%2525E8%25258A%2525B1-2014-03-24-14-32.jpg

2014年3月12日水曜日

3年が過ぎて

 日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会(ASW協会)の被災地派遣で

何度か石巻へうかがっている.震災後,さまざまなメンタルヘルスの課題が

じわじわと見えるようになってきた.見えるようになるためには,時間が

必要なことがある.アルコールをはじめとする依存の問題もそのひとつだ.

地元の看護師さんや支援員さんと回った仮設住宅を前に,飲まないと眠れない

だろうな..と思った.そんな断片的記憶とともに3.11を迎えた.

 街全体がそれぞれバラバラになりながら避難生活をしているひとたち.

家族もバラバラになったひとたち.誰一人として部外者ではなくて,この国で

起きた現実に向き合うよう与えられた試練.そのことに思いを馳せる日だった.

 グループホームという生活の場を運営していると,こうした災害時に自分たちが

何を備えておく必要があるのか.そのことも考えさせられる.ライフラインが

絶たれた時にどうするのか,身の安全を確認したら矢継ぎ早にやることがある.

あれ以来,防災訓練はとっても現実味を帯びたものとなった.特にスタッフに

とっては.誰かが何ともしてくれない.メンバー達にもそのことを繰り返し伝え

備えていかなくてはならない.グループホームを退去し一人暮らしのメンバーも

多い.インフルエンザのときに飲料水や氷枕を自分で買いに行かなくては

ならない人たち.彼女達はどうやってその時を過ごして行くのか,私達はどこまで

出来るのか.

 お金がないのは辛いことだが,3.11は人とのつながりが薄い人たちの

辛さをひしひしと感じてあれこれグルグルし,複雑な思いが続く一日だった.

2014年3月7日金曜日

年度末の日々

 うっかりしてたら,あっという間に半月経過.

ブログも更新出来なくて,のぞいて下さった方ごめんなさい.

5日に「それいゆまつり」を終了.仕事で来られない人も多いので,

来年はやっぱり土曜日開催かな.それでもお仕事を休んできて下さった

方がいらしてびっくり.

 15日には坂上香さんを招いての上映会.TOPに予告編があります.

できたらAAやNAの女性メンバー達には是非見て欲しい.先月,更生

保護施設で講話した際にもアナウンスしてきた.社会のもっとも周辺に

位置する人たちの姿を,それでもどっこい生きていく力強さを,

そして表現を通じて変化する姿を描いている.

 行事の合間をぬって「就労継続B型事業所」に移行することが

決まったので(万歳!!やっと建物に呪われた1年から解放された),

メンバー全員との面接や手続きが続く.加えてカフェの新しいシフトや

委託作業の手順,4月からのスタッフの異動etc...やること山積み.

そのようななかで新しいメンバーをグループホームに迎え,そして

次の場所へとメンバーを送り出す.毎年3月はそんな時期だ.

 写真は北海道ダルクからもらった色紙.バレンタインデーに

チョコを上げたらそのお返しにとみんなで手作りの色紙をくださった.

「オレもそれいゆに入れてください」あはは...大島優子さんって

AKBと勘違い...とか,なかなか楽しい色紙です.SMARRPと

いう心理教育プログラムをさせてもらっているのだが,それなりに

みんなが待っててくれる気持が伝わって嬉しかった.

%2525E3%252582%2525BF%2525E3%252582%252599%2525E3%252583%2525AB%2525E3%252582%2525AF%2525E8%252589%2525B2%2525E7%2525B4%252599%2525EF%2525BC%252591-2014-03-6-23-36.jpg

2014年2月16日日曜日

新しい出会い

 昨日はスタッフと円山にある「サロン・ド・ムヤ」さんを訪問.

http:/www.mu-ya.jp

古民家を改造し,日本の美をトータルにプロデュースしている素敵な

お店だ.オーナーの撫養(むや)さんはご自身でもさまざまな作品を

作っておられるが,現在力を入れていることに「干菓子」の販売が

ある.すでに札幌商工会議所が認証した「北のブランド」には

ムヤさな手がける“どら抹茶”(どら焼き)がある.今度の干菓子は

札幌在住の女性職人さんが製造を担当しているとのことだ.

 和三盆をつかった干菓子をいただいたが,口のなかで優しく溶ける.

茶席で薄茶をいただくさいに使うお菓子だが,私はリファインドの

フレンチとの相性がいいように感じた.

 それより驚いたのは,お菓子の色遣いと形の洗練された感じが

ひときわ目をひくこと.今回は,このお菓子を箱詰めする作業を

新しい就労継続支援B型事業所で受注いただけないかという相談だ.

繊細な商品を見本の通りに並べて,パッケージの手順を忠実に

踏んで完成させるという手間のかかる作業だが,美しいお菓子を

目にしながらの作業は,メンバーにとってもモティベーションの

あがることに違いない.いよいよこうした作業項目の詰め作業が

これからも続く.新しい出会いに感謝すると同時に,ムヤさんの

美しい手仕事の一端を担わせていただけることに,心から喜びを

感じてお店を後にした.

 写真はその干菓子.季節ごとに内容,パッケージともに変化

するのだそうです.

%2525E5%2525B9%2525B2%2525E8%25258F%252593%2525E5%2525AD%252590-2014-02-16-07-20.jpg

2014年2月12日水曜日

春は遠いけれど

 相変わらず冷凍庫のなかにいるような寒さが続く札幌です.

先週末は関東地方も大雪で,FBF達から届く写真に目が・になる

感じでした.慣れない雪かきをしようにもスコップがない!

なるほど普段は必要がないものだ...転倒する人も続出したという

ことで,私達の足の裏ではどのような動きがおこなわれているのか

教えてあげたくなった.雪道の歩きかた,あなどれない能力です.

 さて,「それいゆ」は何となく新聞効果なのか時期なのか(春が

近づくとこのままではいけない感にかられるようで)見学者が多い.

見学されて実際に通所が継続するのは,およそ10分の1というのが

これまでの実感です.札幌市内にはたくさんの通所型事業所があり,

それぞれの方のニーズに合わせて選択できるのは都会の強みでしょうか.

ですが,地方のように,抱える課題が違っても集える場があるという

強みもあるので,一概にどちらが良いとは言えないのです.

 「働けるようになりたい」とお見えになる人も多いですが,

朝起きて時間に合わせて交通機関を使い通うことを続ける,といった

当たり前の力がまず必要です.相手に?という印象を与えないような

最低限度のコミュニケーション力や,一緒にものを作る人と歩調を

合わせて指示をしっかり受け取る力など,「働くこと」には多くの

こうしたスキルが組み合わされています.自分のかけている部分や

弱い部分に気がつき,それを修正していくには時間と体験が必要に

なるのです.

 自分が何をしにここへ来るのか.それがわかるのに時間が

かかる人もいます.

 春はまだ遠いけれど,すでに気持が春にむけて動き出している.

それいゆを利用しているメンバー達にも,別の事業所へ移る人や

グループホームを退去する人など多くの出入りが起こります.

新しい場所にむけて,自分が何を目的にしていくのかを再度

考える時期が来ていますね.

%2525E3%252583%2525A1%2525E3%252583%25258B%2525E3%252583%2525A5%2525E3%252583%2525BC-2014-02-11-23-52.JPG

2014年2月11日火曜日

春は遠いけれど

相変わらず冷凍庫のなかにいるような寒さが続く札幌です.

先週末は関東地方も大雪で,FBF達から届く写真に目が・になる

感じでした.慣れない雪かきをしようにもスコップがない!

なるほど普段は必要がないものだ...転倒する人も続出したという

ことで,私達の足の裏ではどのような動きがおこなわれているのか

教えてあげたくなった.雪道の歩きかた,あなどれない能力です.

 さて,「それいゆ」は何となく新聞効果なのか時期なのか(春が

近づくとこのままではいけない感にかられるようで)見学者が多い.

見学されて実際に通所が継続するのは,およそ10分の1というのが

これまでの実感です.札幌市内にはたくさんの通所型事業所があり,

それぞれの方のニーズに合わせて選択できるのは都会の強みでしょうか.

ですが,地方のように,抱える課題が違っても集える場があるという

強みもあるので,一概にどちらが良いとは言えないのです.

 「働けるようになりたい」とお見えになる人も多いですが,

朝起きて時間に合わせて交通機関を使い通うことを続ける,といった

当たり前の力がまず必要です.相手に?という印象を与えないような

最低限度のコミュニケーション力や,一緒にものを作る人と歩調を

合わせて指示をしっかり受け取る力など,「働くこと」には多くの

こうしたスキルが組み合わされています.自分のかけている部分や

弱い部分に気がつき,それを修正していくには時間と体験が必要に

なるのです.

 自分が何をしにここへ来るのか.それがわかるのに時間が

かかる人もいます.

 春はまだ遠いけれど,すでに気持が春にむけて動き出している.

それいゆを利用しているメンバー達にも,別の事業所へ移る人や

グループホームを退去する人など多くの出入りが起こります.

新しい場所にむけて,自分が何を目的にしていくのかを再度

考える時期が来ていますね. 

 写真はNちゃんが作ってくれた,カフェの新しいメニュー表.

%2525E3%252583%2525A1%2525E3%252583%25258B%2525E3%252583%2525A5%2525E3%252583%2525BC-2014-02-11-04-22.JPG

2014年2月4日火曜日

ごちそうさまでした

 先週の金曜日にAA(アルコール依存症者の自助グループ)のメンバーから

とっても肉厚なしいたけをいただいた.彼が通っている作業所で作られた

ものだと,うちのメンバーが届けてくれた.たくさんあったので,

スタッフにお裾分けをし,私は家で煮込みハンバーグのなかにしいたけを

入れた.つるりとした感触としっかりとしたうまみがあり,美味しかった.

 何より,いつも私達の活動に関心をもち,応援して下さることに改めて

感謝.まだ私が駆け出しの頃に,たくさんのことをAAメンバーから教えて

もらった.彼もそのひとり.

 お互いに時間が流れて年を重ねた.身体を思いやる挨拶が当たり前の

ことになった.大袈裟なことは嫌がるから,ちょっとした感謝を,

どんなことで表すといいかしらと考える.

 写真は先週の東京駅にて.敬愛する東京フェミニストセラピーセンター

の平川和子さんと,親友の上岡はるえさんと食事した際に写した一枚.

リニューアルした東京駅.いつかステーションホテルに泊まってみたい

ものです.

%2525E6%25259D%2525B1%2525E4%2525BA%2525AC%2525E9%2525A7%252585-2014-02-4-14-46.jpg

2014年2月2日日曜日

道具はつかうもの

 1/31に法人内にサーバーを立てて,全ての文書をWEB上で管理する

システムを開始した.同時に法人のスタッフ内のSNSをスタート.

法人事務所と地域活動支援センター,2カ所のグループホーム,

カフェと4箇所でPCを使いさまざまな文書を作成している.

けれど事業が拡大すれば文書量は増え,メールに文書を添付ファイルで

付けてやりとりすることが飛躍的に増えている.

 そのため,お互いが管理する文書を共有するフォルダに整理し,

同時にバックアップをとるという仕組みだ.こうすることでムダを省き

個人のPCに個人情報が残らないようにしておくメリットがある.

 とはいえ,問題はスタッフが同じようにシステムを使いこなせるように

なること.設置およびシステム管理の会社より技術者が来て講習会を

開くがみんな四苦八苦.若い技術者は一言「とにかく,使わないと

覚えられませんから使い倒して下さい」と.

 さすがはスマホ世代.すいすいとアプリ取得し画面を進めていく.

私はSNSへの投稿をPCでおこなっているが,みんなはiPhone.

法人携帯はみなガラケーだが個人携帯がスマホ,でも私は個人携帯も

ガラケー.というわけで,ついにスマホ導入かな.

 道具はつかうものだけど,道具に使われないようにしないとね.

写真はそれいゆのセラピー犬,「モコ」です.

2014012020270000-2014-02-2-03-32.jpg

2014年1月29日水曜日

1月も終わりです

 前回のブログから3週間あまり経過.本当に今年もすごいスピードで

過ぎていきそうです.

 いろいろなことがあり過ぎてどこから書きましょう.

Topページで近いうちにアナウンスしますが,3/5(水)に

現在の地活で「それいゆまつり」を,3/15(土)には坂上香さんを招き

新しいドキュメンタリー映画『Talk Back』の試写会を開催予定です.

 グループホームの監査が終了し,4月からオープンを予定している

就労継続支援B型の新規申請書を提出し...と書類づくりに追われた

一ヶ月でした.B型の結果に関しては2月下旬にならないと分かりませんので

今しばらくは気が抜けない感じです.

 地活,グループホームともに風邪をひいている人が増えて,体調を

崩しがちです.気分の変動も大きく,スタッフはそれぞれに対応に

追われています.

 そんななかですが,北海道新聞生活部の安藤さんが取材でみえました.

「それいゆ」のことは今まで何度か取り上げていただきましたが,

メンバーに共通する困難の背景にあるもの,社会のなかに自分の居場所を

見つけていくとはどのような意味なのかなど,いろいろとお話させて

もらいました.最後に安藤さんをパチリ.私が安藤さんに取材したりしてW.

 人との暖かい,安定した関係を自分の根っこにもつ人には,時に想像することさえ

難しいなかを何とか生きているメンバーたちです.「分かってもらう」ことは

それほど求めていないし,分からないだろうなとも思う.けれど,関心を

持とうする人には開かれた場所でありたい.マスコミの取材はいつも複雑な

思いに駆られる体験でもあるのです.

 

 %2525E5%2525AE%252589%2525E8%252597%2525A4%2525E3%252581%252595%2525E3%252582%252593-2014-01-29-12-07.jpg

2014年1月8日水曜日

さまざまなコミュニケーション

 昨日はカフェにて場所を提供いただいている「リフォー夢工房」

さんの新年会があった.カフェのスタッフおよびメンバー5名で

お料理を担当させていただく.きのこのキッシュ,たっぷりの

ポテトサラダをはさんだライ麦パンのサンドイッチ,ロースハムの

マリネ等々7品ほどを厨房で料理する.

 23名の社員さんが集合し,社長のご挨拶後に楽しくみなさんで

会食が始まった.念頭のごあいさつを聞くのは,はるか昔のOL時代

以来で,新鮮.会社を何十年ものあいだ経営することの厳しさを

ひしひしと感じるが,同時に社長さん自身の会社への愛情と社会に

向けた使命も伝わってくる.厨房の床にて腰をおろし,ひっそりと

聞いた(笑).

 みなさん料理をおいしそうに召し上がってくださって,嬉しかった.

美味しいものを仲立ちとするコミュニケーションは,穏やかで

人と人を近づける.

 東区は雪が多く,毎日の除雪は大変だが,「リフォー夢工房」の

社員さん総出でやってくださるので,カフェの営業にも大きな

支障がない.本当に感謝しているので,昨日のような形で少しでも

お役に立てると嬉しい.さて,とっても上手にできたお料理の

ほとんどだがメンバー達は味見だけ.ぜひ来年は「それいゆ」が

カフェを使って新年会をやろうねーと盛上がる.

 ところで今週も月曜日にカフェにお花を飾る.

ささやかだがみどりの力,美しい花の姿と香りもまた物静かだが

人を癒す.お見えになったお客様がほっと一息つきながら,

綺麗だなーと眺めてくださることで,それを飾る私達とも

つながっているような気がしている.

 

%2525E3%252581%25258A%2525E8%25258A%2525B1-2014-01-8-00-17.jpg

2014年1月5日日曜日

いよいよ明日から

 長かったはずのお休みも今日で終わり.地域活動支援センターは

明日から通常通り開所します.今日は最後のステップハウス巡回で,

全員の顔を見て,「明日からまたしっかり行動ね!」とハッパを

かけたところ.

 昨日は理事を務めるスタッフと二人で4月以降の新しい事業,

および法人全体の支援コンセプトを練る.昨年は移転騒ぎで延期と

なった「就労継続支援B型」への移行と,それにともなう事業

内容についてアイデアを出し合う.いままでどこにもなかった,

だからこそ「こんなサービスがあったらいいのに」を形にして

作業はすごく楽しい.大きなお金の融資を受けて乗り出すだけに

緊張も半端ないけど,でもそれいゆがやるからには面白くないとね.

それに「カッコいい」のは外せないでしょ.そうそう「美しい」

ことも必須だよね.

 昨日,いただいたお年賀状をざっと眺めたら,出していないものも

多くてやや慌てる.明日スタッフが買ってきてくれるというので,

せっせとお返事書かないとね.みなさまありがとうございました.

今年も,新しい「それいゆ」をどうぞよろしくお願いいたします.

%2525E5%2525B9%2525B4%2525E8%2525B3%252580%2525E7%25258A%2525B6-2014-01-5-08-16.jpg

2014年1月2日木曜日

明けましておめでとうございます

 新年を迎えました.

みなさんの地域ではどんなお正月を過ごしていますか?

 グループホームでは恒例のおせちづくりが12月30日と

31日の2日間にわたりおこなわれた.グループホームが開設された

当初には,年越し会を盛大に行って,食べきれないごちそうを

おせちとしてお正月のお休みの間にいただく慣例だった.

 ちょうどステップハウスを開設した7年前の初めての正月に,

今の,お重に詰めたおせちをメンバーに手渡す形になった.摂食障害を

抱える人も増えて,また人と一緒に食べることが難しい緊張の強い

メンバーがいたりで,次第に食事提供の形が変化してきた.

 ひとつひとつ手作りするので時間はかかるが,市販のものと違い

食材の味わいを生かしている.今年もメンバーに喜んでもらえて

よかった.昨年9月に入職した新しいスタッフにとっては新しいことづくめ.

さぞかし面食らったと思うけれど、これが「それいゆ」らしさ.

 栗きんとんづくりでは,サツマイモの裏ごしをメンバーが手伝う.

また紅白なますでは人参を延々と千切りするメンバーもいる.彼女達に

とってはここで体験するおせちづくりは,社会に出た時に貴重な世間話の

種になる.それが大事なのだ.

 全部で13種.賛助会員やグループホームの大家さん,入所者の親御さん

などいろいろな頂き物のおかげで豪華なおせちとなった.ゆっくりと

味わいながら,今年もみんな元気で自分の課題に向き合って欲しいと

願っている.

2013123112520000-2014-01-2-07-18.jpg