今日は午後から第3回北海道アディクションフォーラムが札幌
コンベンションセンターで開かれた.今年のテーマは
「ミーティングの力」.札幌を中心に活動するいろいろな嗜癖
問題(アディクション)の自助グループが集まり,スピーカーと
呼ばれる人が一人ずつ壇上に上がり,テーマに沿って自分の話を
する.
昨年もそうだったが,傍目には悲惨とも思える話しが笑いに
変わる瞬間があった.当時の本人は必死だったのに,笑える.
この笑いは,同じ困難をくぐり抜けた人からの共感によって,
空間を自分の現実と向き合う場に変える力を持っている.
途中の休憩で,司会を務めてくれた北海道ダルクのとおるさんと
一緒に写真を撮ってもらった.フォーラムが始まって以来
ずっと実行委員として準備を手伝ってきた.クスリ,AL,
食べ物,ギャンブル...使うものが違っても,みんな
“生きられなかった”というところでは一緒だね.とおるさんと
毎年そんな話しをしている気がする.
来年はどんなフォーラムになっていくだろう.
自助グループのミーティングは,毎日どこかで,地道に会場を
守る当事者の手によって開かれている.それにしても,
「止めたいという願望」さえあれば,どのような自分であっても
受け容れてくれる人がいる場所があること自体,奇跡みたい.
おそらくその奇跡に遭遇できることこそ,アディクションなしには
生きられなかった人への,神様からのご褒美に違いない.