2013年8月27日火曜日

忙し過ぎ

 今日は凡ミス2つ.

 一つ目は銀行のキャッシュカードをATMに忘れたらしく,拾った方が届け出てくれて銀行から電話があった.グループホームの家賃が引き落としとなるはずで,しかもあろうことか暗証番号がカードにポストイットで貼付けてあった(笑えないけど,退職したスタッフから引き継ぎのため番号を書いたポストイットごと受け取った).銀行から電話をいただくまでなくしたことさえ気づいていない.慌ててその旨を伝えると向こうが取引を調べてくれて,無事に家賃引き落としは終了していた.ほっとする.

 二つ目は会議の時間の見込みがあまく,ハウスミーティングが出来なかった.メンバー達に30分遅らせてと周知してしかもキャンセルって最低だ.何気ない時間のようでいて全員が集まる大事な時間なのに.ご飯作りも遅れてしまい,全てが後手後手に回った.みんなに謝って歩く.

 そんななかで今週は専門学校のスクーリングの授業や,関わる職能団体の理事会で東京へ出張など忙し過ぎ.せっかく月曜日に鍼へ行き先生に整えてもらったのに早くもチャージを使い切った(汗).来週は別のお仕事でパワポ資料の作成...でもこれらは「それいゆ」の大事な営業活動でもある.何故なら授業や研修内容を通じて私たちの実践を届けられるから.だからなるべく断らないようにしているが,ちょっと再考が必要.そんな一日だったが,今日はお二人の方が体験通所.すごく緊張したと思うが,少しずつ馴染んでいただけるといいのだが...

2013年8月22日木曜日

どうしようもない

一人は知り合いのかた,一人は直接は会ったことはないけれど気になる存在のかた,二人が立て続けに亡くなった.一人は殺され,一人は自分で命を絶ったと思われる.その死を知った時に浮かんだのは「どうしようもない」という言葉.避けられない死だったのか,考えるほどに「どうしようもない」という言葉が頭をグルグルする.

 毎朝,当たり前に家を出て学校や仕事に向かう.日常とは繰り返されていくうちに特別に意識されることは少なくなるものだ.だから日常.なので,ある日,何の前触れもなくすっぱりとそうした日常が切り取られてしまうような出来事を体験すると,現実感が遠ざってしまう.「それいゆ」のメンバー達がおそらくは毎日感じているのかもしれない,膜がかかった現実.

 そんななかで職場へ着くと,今度はこの数年,一緒にイベントを企画し運営してきた断酒会の方が亡くなったという訃報が届いた.亡くなる2日前に当たり前に電話で交わした言葉を思いだす.生きている,この紛れもないはずの現実が,実は一瞬の現実でもあることを思い知らされる.

2013年8月18日日曜日

夏休み終了!

 「地域活動支援センターそれいゆ」は14日~18日まで夏休みでしたが,明日から通常のプログラムに戻ります。毎日暑い日が続いていましたので,クーラーのきいたセンターでメンバー達もほっと一息つけるでしょうか.

 グループホームあるのでスタッフはすっかりお休みという訳にいかず,交代で訪問活動です.私はお休み中に専門学校のスクーリングで東京へ行きました.毎年この時期に集中講義があるのですが,受講生も大変です.でも札幌が例年になく暑いせいか,暑さにあまりやられずに済みました.やれやれ.明日からまた日常に戻りますので,みんなの元気な顔が見られるといいなと思います.東京ではビーズ製作の指導をしてくださる新谷さんともお目にかかり,使わなくなったビーズをいただきながら楽しくおしゃべりが出来ました.ビーズをみていると,またいろいろな作品のアイデアが浮かびますし、秋に予定されている販売機会に向けてみんなも張り切って製作に励んでくれることでしょう.それに10/1には新しいCafe Soleilがオープンの予定です.これから新しいメニューの打ち合わせや地域への広報など,やるべきことが山積みです.何とかみんなで乗り切っていきたいと思います.

 見学会には都合でお越しいただけなかった方達も,お近くへお越しの際には是非お立ち寄り下さい。またCafeの内覧会は10/5を予定していますが,それ以外の日でも自由にご覧下さい。今度は駐車スペースがありますので,お車で来ていただけるのは嬉しい限り.また工事の進捗などを随時お知らせしていきますので,HPをのぞいていただけたらと思います.みなさんも夏バテにご注意下さい._MG_9327-2-2013-08-18-04-26.jpg

2013年8月13日火曜日

美味しいものは命を救う

 朝から曇り空で蒸し暑い。でも本州の猛暑に比べたらまだマシな札幌の朝です。

ステップハウスを前任者のスタッフから引き継いで、とりあえず来春までは私がカバーに入る。とはいっても入居者の細かい生活のニーズに,忙しさからなかなか手がまわらない。そういう時に限ってアクシデントが起こるものだから注意しないと。そして、そういう時だからこそ丁寧に美味しいものを作る。今日はめずらしくAちゃんがパスタを作るといったら食事の申し込みをした。なのでバジルの効いたトマトソースとたっぷりのひき肉で細めのパスタに絡めた。相棒のサラダはリーフレタスにきゅうり,かぼちゃの蒸したものをごまのドレッシングでさっくりと混ぜた。デザートは頂き物のスイカ!とびっきり甘い(いくちゃん,美味しい!!)。本当に美味しいものは命を救うなあ。

 リカバリーハウスには新しいスタッフが9月から着任する。私も当面は一緒に当直に入るなどして、彼女が共同生活型グループホームになれていくのを側面的にサポートする。同時期に大学から精神保健福祉士をめざす4年生の子が実習に入る。今年の夏も賑やかです。

 さて,現在アパート探しちゅうのNちゃんは、これまた同時進行で9月末締め切りのアートコンペに作品を提出する予定で,仕上げにも忙しい。美味しいものと同じくらい「表現すること」も命を救う。でもこれ、実は描く創るエネルギーが充電されていないと難しい。クスリやALで酔うことで怖さを紛らわしてきたNちゃんにとって,いろんな意味で正念場。飲んでる場合じゃないんだからね!と先日もカツ入れ。そしたら一枚、何とか生み出せた。テーマは「再生」。近日中にNちゃんに美味しい煮物を作る約束です。

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2013年8月5日月曜日

「その後の不自由」

 賛助会員の見学会は無事に終了。わざわざお祝いをお持ちくださる方がほとんどで恐縮する。しかも遠方からお越し下さったことにまたまた恐縮するやら嬉しいやら。カフェの予定場所へご案内するが、いつのまにか素敵なテラスが完成している。こんなところでアイスコーヒーを飲めたら涼しいだろうな...開店を早めたくなった。でも内実は大変な状態。再開を機にメニューの改良やメンバー達の講習会などやることは目白押し。それに加えて退職するスタッフの有給消化に伴うカバーにも入りと、みんなにかなり無理をさせてしまっている。8月を乗り切れるのか、そっちがまず大事。

 ところで昨日、医学書院のSさんから『その後の不自由』第4版が届く。奥付を少し手直し。地道な売れかたらしい。本当にありがたいし、このご縁で全国にお話に行く機会が増えた。今年は茨城、大阪、九州と続く。上岡さんとも本当に出せてよかったねーといつも話す。手渡せるものがあるのって大事だなと思う。

 実は現在博士論文を元にした本を執筆中なのだが、スタッフには「読むとすぐに眠くなる」と不評。編集者に第1章を読んでもらったところ「想定した読者が読み進められるものを」とコメントされ書き直し。当たり前ですね。読む気になってもらえるもの、そして大事なことが平易な言葉で書かれていること、現象は一見特異なものに見えるが普遍的真理に触れるものであること...なんて欲張ってるので全然進まない。というか書き下ろしに近い。「時間は作るもの」というのが私の指導教官の口癖で、先生も殺人的スケジュールにも関わらず書いていらした。私は先生のマネはとても出来ないし、そんな能力もないが、やり抜く姿勢だけは身に付いた。時間はかかるかもしれないけれど、何とか仕上げていきたい。『その後の不自由』も構想から完成までに5年かかった。発見も気づきも言葉で一旦記憶されるが、毎日のドタバタでそれらは必要に応じてヴァージョンアップされる。そうした作業の繰り返しのなか、ぶれない言葉になって固まってくるときがある。それは文章の核になる。記憶に留まる言葉を紡ぐには、この毎日が大事なのだと思う。