2014年10月25日土曜日

カフェも1年経ちました

 2014年も残り2ヶ月あまりになってしまった.いつものように,恐ろしいスピードで今年も終わりそうな勢い.
 カフェをお借りしている「リフォー夢工房」さんの新しい社屋が完成して,カフェも壁の色が変わりぐっとシックなブルーになる.これを機に懸案だった看板と窓のカッティングシートを発注しようと,先日グラフィックデザイナーさんと打ち合わせをおこなった.
 もともとはショールームだった場所をカフェに改築したために,入り口ドアの周辺は開閉のたびに寒風吹き込むのがこれからの季節の大きな悩み.かといって大掛かりな改修も難しい.いくつもの制約があるなかで,より温かみのある落ち着いた空間にしていけたらと思う.早いもので昨年10月にカフェがオープンしてから1年が経過しようとしている.メンバーたちは毎日懸命に働いているが,思うように売り上げが伸びないことも少なくない.今年の春からは「お弁当部門」が立ち上がり,トラヴァイユの通所者のために美味しいお弁当を提供しているが,収入の中核はランチと午後のコーヒータイムなので,周辺の方たちにカフェの存在をもっと知って利用してもら仕掛けが必要になる.
 10人〜20人規模の気のおけないパーティーなども請け負っている.御誕生会や親しい人との会食など,多様なニーズに応えているのでご相談ください.

2014年10月14日火曜日

長い長い一日

 今日は非常勤で出講している大学が,学際で休講だったので,いろいろな用事をこなして忙しい一日.
 いきなり私事で恐縮なのですが,同居している父親が病気で入院している.数年前骨折で入院して以来,いろいろな機能が急速に衰えて行く様を目の当たりにしている.今回の入院で,さらに介護度が上がって在宅で過ごすにはさらなるサービスへの移行が必要になった.外泊させてみて,夜間何度も起こされてその度に排泄の補助をおこなうことの大変さを実感した次第です.ご家族を介護されている方は,みなさんこんな苦労をしてるんだな〜と思う.高齢者だけでなく,障がいや病気のために誰かのケアを必要とする家族を抱えている人にはこれが日常なんだもの.
 上野千鶴子さんにいただいた名著「ケアの社会学」に書かれていることは,今や私の日常に起こっている.これで私は介護当事者の仲間入りをした訳だ.

 これから一週間かけて,つれと私は大急ぎで父の介護部屋を整え,荷物を捨てたり新しい家具をいれたり,小規模多機能事業所を4カ所見学して...とめまぐるしい.これだけ読むと大変!と思われるかもしれないけれど,「それいゆ」開設の最初の5年間なんて週に5回当直してた.しかも日勤で働きいったん家に戻って子ども達にご飯を作りそれからグループホームへ.それを思えばなんとかなると思ってしまう.
 この10数年で在宅介護を巡る状況は大きく変化した.父はこれまで全く介護保険と無縁の生活をしてきたが,最晩年となり初めてサービスユーザーになる訳だ.おまけに今のケアマネは私の講義を履修したという(「先生の授業とりました」と言われて大量の汗).本当に人の人生というのは,どこで何が起こりどういう巡り合わせが起こるのか分からない.
 今回の件で改めて学ばされるのは,家族は介護者とならない方がいいこともたくさんあるという現実.父の尊厳は守りつつ私も犠牲にならない形は,傍目にどう映ろうと最優先としなければと思う.長い間私にとって不在の人であった父.家族の歴史の最後にどのようなページが挿入されるのかを考えた,長い長い一日だった.

2014年10月12日日曜日

またまたお久しぶり

 どうもアプリケーションの問題なのか,アカウントの関係か投稿が出来ない状況が続いていました.そうこうするうちに10月に突入.
 札幌は朝晩すっかり冷え込む晩秋の様相に,ああもうすぐ冬だなーと,気持が
下がり気味です.メンバーもあちこち身体の不調や風邪をひくやらで,お休みがち.
そんな毎日ですが,私は9-10月とあちこち出かける用事が多く,相変わらずバタバタしています.11月にはこの春におこなった坂上監督の作品「トークバック」を再度上映.4日間の日程でエルプラザホールをはじめ3カ所で,様々なゲストを迎えておこないます.是非お越し下さいね.

2014年9月12日金曜日

元気です!

 またまたすっかりご無沙汰してしまいました.

ブログが止まってあっという間の3ヶ月.先日外勤した先で

仲良くしているPSWと立ち話.忙しさが半端ないのを

心配されたのでどうしたかと思ったら「ブログが止まっているから」

とのこと.読んでくれていることに驚くとともに,気遣いに心より

嬉しさと感謝がこみ上げる.

 サテライトのグループホームは無事に認可を受けて,2名の

入居者がそれぞれ新しい生活をスタートした.近いとは言うが

毎日の連絡や巡回などこまめにスタッフは動き回ることが

必要なので,一緒に生活していないために見えない部分を

カバーするコミュニケーションが必要となる.改めて生活を自分で

マネージメントすることには多くのスキル,そしてSOSを早めに

出す表現力が必要だなーと確認するが,入居している本人達には

まだまだピンと来ていない.その意味で共同生活型の

グループホームには面倒な人間関係や,メンバーから受ける様々な

刺激がある分,変化も成長も大きいと思う.人は変えられないから,

折り合う,受け容れる,聞き流す,慮るなど,人との関係に関して

多くの対応を知らず知らずに身につけていくことが出来るのだ.

 それにしても仕事を整理しないときりがない.

人に任せられるものを割り振っても新しいものがやってくる.

来週からは大学の講義も始まるし,To Do List の付箋が増える

ばかり.書類の山に大分前にいただいたお手紙を発見した.

こういうときだからこそ,明日からの出張中になんとかお返事を

書こうとキャリーのなかに入れる.再三友人から手中にある

もののいくつかを手放すよう言われている.選ぶのは本当に

難しい.Nちゃんが描いてくれた新しい絵をカフェに飾った.

 

 

 

2014年6月13日金曜日

建物と連携

 リカバリーハウスに,今年4月から設置が可能となる

サテライトを開設しようと準備中.

設置主体が大家さんのOKをもらえるアパート等の物件を

探してその居室をGHとして使う.ここまでは不動産の連携と

協力,大家さんへの説明と理解を得るという第一関門.

それをようやくクリアしたら今度は建物の用途と設備をめぐる

消防局との交渉.これが第二関門.

 でもこうした段取りにかんする札幌市の各部局同士の

共通理解は,法律解釈もそれぞれ根拠法の違いを理由に全く

ない.よって事業者がそれぞれに聞いて歩くという恐ろしい手間と

エネルギーが必要とされる.

 精神障がいがあるというだけで入居が難しいという現実があって,

地域社会で当たり前に暮らすことが出来ないこれまでの経緯がある.

また暮らしを取り戻すために,多くの援助を必要とする人がいる.

それは精神疾患そのものがもたらす課題というより,

その人が長い入院生活や依存的治療関係のなかで作ってきてしまった

ものが少なくない.

 サテライトはこうした現状をすこしは改善するかもしれない.

そう思って始めてみたら多くのハードルにぶつかる.大きな資本を

持たないNPOは建物と連携のなさを前に,本当にバカにされるなと

思う.スタッフが業務で追われながら書類を準備しては新しいハードル

が提示される.住居を必要とし援助を得ることで可能になる地域での

暮らしは,書類主義を前に行き止まりで立ち往生している.

 建物に多くのお金をつぎ込める資本のあるところでないと設置は

無理です.そう法律の条文に書いて欲しい.

 

2014年6月4日水曜日

あちー

 本日の札幌は32°まで気温が上昇.今年初めてトラヴァイユのすべての

部屋でクーラーが稼働した.途中でこまめに休憩をとり,ミネラルウォーター

を飲んでもらう.織りのメンバーたちは新しい糸が届いて,次のストールの

色合わせをあれこれ考えながら黙々と作業.ヨーヨーキルト組は紫の

グラデーションで新作に取りかかった.フェルト刺繍ワッペン組も順調に

新作を手がけて繊細な刺繍もますます磨きがかかってきた.可愛い布製

バック組も2作目が出来上がり直前で,3作目の仮縫いが始まる.

 水曜日は「創作」の一日.使い捨てで安価な製品が溢れる日常で,手作り感

とあたたかさ,デザイン性の高さと使い勝手の良さ,それらは果たして

共存可能なのかを模索.半年間,思い思いに試作品を作っては売りに出して

評価をいただき商売に出来るものを残して行く.

 働くとはただ自分の時間を切り売りするだけではないことを,

こうした作業のなかで確認するのでした.

 暖かくなってきたので今年も足ネイルの季節.今回はブルーでつくって

もらいました.AーNailさんとのおつきあいもかれこれ6年?長いねー.

 

2014年6月1日日曜日

今日から6月

 気がつくと周囲には緑があふれる季節になっている!

ライラックの花も見頃で,そろそろ「よさこい祭り」の練習は

最終段階に入った様子.というのも通勤で豊平川河川敷の道路を

走るのですが,帰宅時には多くの人たちがフォーメーションの

練習をしています.100人はいると思うから,河川敷は格好の

練習場ですもんね.いまや札幌の夏の風物詩.これが終ると

北海道神宮際で,学校の制服は夏服に変わります.でも明日は

30°超えだそうですよ.いよいよクーラー稼働かしら.

 「それいゆ」はGW後にそれぞれが順調に壁期に入りました.

大事な壁期ですので,立ち止まり,考え,あるいは作業をしたり

何かに取り組んだりして動いてみることで気づく,変えるところは

変え,そうでないところは自分の持ち味として受け容れて行く.

やってることは実にシンプル.でもあえてメンバーはめんどくさく

考え,絡まるように行動しますのでそれを解く作業につき合う

わけですね.

 動きとしては7/1よりリカバリーハウスに「サテライト」の

グループホーム2室をオープン!でも入居者はすでに決まっていますので

ごめんなさい.スタッフも増員予定ですが,面白い分力量が必要

なのでどうしようか考え中です.6月はまたまたあちこちに出張もあり

忙しくなりそうです.写真は入院中のNちゃんが,時間と格闘するのに

作りまくっているテッシュケース.彼女の色合わせやモチーフには

いつも感心させられます.困難な持ち味を神様から与えられたぶん,

神様は別の特別な才能も与えたのですね.「それいゆ」にはそうした

特別な才能をもつ人がずいぶん増えました.そのうち倶楽部をつくろう,

当事者研究しよう!と盛上がっています.

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